■グッチ<Gucci>創業 〜 バンブー・ハンドル バッグ誕生■
創業者であるグッチオ・グッチ(Guccio Gucci)は1881年、イタリアのフィレンツェで生まれました。彼が40歳の時(1921年)地元フィレンツェのヴィーニャ・ヌォーヴァ通りに旅行鞄や馬具を取り扱う皮革製品店を創業します。
創業以前のグッチは、一人パリやイギリスを渡り歩き、洗練された都市の文化や美学を学び、高級革製品についての知識と独自のビジョンを養ったと言われています。
フィレンツェに戻ったグッチは、高い技術を持つ革職人を可能な限り集め、ヨーロッパの先端都市で学んだ文化を活かしながら、高品質の革製品を作ります。するとたちまち評判を集め、創業から間もなく高い評価を受けることになります。
フィレンツェでの成功を受け、1938年にはローマに出店します。ローマ出店後、ブランドを代表する数々の製品をデザインする中、1947年に有名なバンブー・ハンドル バッグを生み出します。
■グッチ<Gucci>家の人々■
1950年代に入ると、グッチのトレードマークとも言える、メタル・ビットのモカシンやウェビング・ストライプのバッグなど、馬具のモチーフを取り入れた代表作を次々に生み出します。
グッチオは子宝にも恵まれ6人の子供を持ちます。グッチオの死後、息子ヴァスコ、アルド、ユーゴ、ロドルフの4人が家業に携わることになり、中でも三男アルド・グッチは、グッチ二代目の座を引き継ぎ、グッチを卓越した手腕で世界的なブランドへと成長させていきます。
ニューヨーク・ロンドン・パリと次々に大都市への出店を成功させますが、この頃からグッチ家の内紛が表面化します。事業の相続や保有株、店舗運営などでの問題で、家族の間で揉めごとが頻発しました。
■栄光と挫折そして復活■
1960年代に入り、グッチオ・グッチのイニシャルをモチーフとしたGGロゴを積極的に展開し、高級ブランドとしての地位を固めていきます。グッチに魅せられた著名人も多く、オードリー・ヘップバーンやグレース・ケリーなどハリウッドでも人気を獲得していきます。また、60年代から70年代にかけて、香港や東京といったアジア展開を開始し、1970年代終盤には、世界的な高級ブランドとして絶頂期を迎えます。
しかし、1980年代に入ると状況は一転します。グッチ家内の紛争をきっかけに、破産寸前まで経営状態が悪化します。失墜したかに思われたグッチ・ブランドに再び光が差し込んだのは1989年、ドーン・メローがクリエイティブ・ディレクターに、ドメニコ・デ・ソーレがグッチ・グループの社長に就任したことにより、新たな経営陣による再建が始まります。
さらに1994年にはトム・フォードが、クリエイティブ・ディレクターに就任。1995年のミラノコレクションでは、シルクのシャツやベルベットパンツなど、グッチの絶頂期(70年代)を思い起こさせる、シックでエレガントなウェアを発表します。
このコレクションで大成功を収めたトム・フォードの新生グッチは、世界中のセレブの心を引き戻します。マドンナやグウィネス・パルトロウなどハリウッドスターからの依頼が殺到し、世界のトップブランドとしての地位を再び獲得します。
2003年にはドメニコ・デ・ソーレ、トム・フォードともにグッチを去り、現在はフリーダ・ジャンニーニがクリエイティブディレクターとして活躍しています。